八代ふるさと公園目次
八代ふるさと公園について
八代ふるさと公園は笛吹市八代町の丘陵地に位置する、甲府盆地や南アルプス連峰の素晴らしい絶景が見渡せる公園です。
人気ドラマやCMのロケ地にも使われたことがある最高のロケーションで、桜・桃のお花見、夜景、星、遊具、古墳、さらにはリニアの見学スポット…と見どころいっぱいの公園です。そんな八代ふるさと公園についてエリアごとに紹介していきます。
広大な園内は5つのエリアに分かれています。
一番北側が「桜の森」。ヤマザクラやベニヨシノなど様々な種類の300本の桜の木が植えられていて、花時には満開の桜が木々を埋めるように咲きほこり見事な景観。
有名な桜の名所として、見頃を迎える3月下旬から4月上旬は周辺一帯の桃の開花とも重なり、特に多くの観光客が遠方からも訪れて華やかなにぎわいを見せます。
「多目的広場」「親水広場」「遊びの広場」は、ファミリーで楽しめるエリアです。
親水広場には裸足でバシャバシャ水遊びができる大きな丸い池や噴水があり、夏の元気な子ども達に人気。
池も脇をちょろちょろ流れる小川も浅いので、小さなお子様が入っても安心です。
タオルと着替えの用意を忘れずに持っていきましょう。
「遊びの広場」には芝生のじゅうたんが広がり、くねくね緩やかなカーブを描くローラー滑り台や大きな海賊船の遊具、ネットクライミングなど子ども達の好奇心をくすぐる遊具が勢ぞろい。
大空の下で思いっきり走り回ったり、芝滑りしたりのびのびと開放感いっぱい遊べます。
遊具の上からの眺めは最高ですよ。
「古墳広場」には4世紀後半のものと言われる全長92メートルの大規模な前方後円墳「岡・銚子塚古墳」と、5世紀頃に造られたとされる全長23メートルの円墳「盃塚古墳」の2つの古墳があります。
どちらも公園整備に伴って行われた発掘調査を経て復元されたもの。
「岡・銚子塚古墳」は甲府市下曽根町にある「甲斐銚子塚古墳」と区別するために付けられた名前です。
芝生が植えられ、きれいに整備された古墳は自由に立ち入ることができます。
頂上に立ってはるか古代に思いを馳せるのもよいでしょう。
「盃塚古墳」の隣には、甲州蚕影桜(こうしゅうこかげざくら)と呼ばれる公園のシンボルともいえる2本のソメイヨシノが大きく枝を広げてそびえ立っています。
満開の時期は豪華に花を咲かせ、夜はライトアップされて幻想的に。昼間も夜も花見客でにぎわいます。
桃の花もいっせいに咲き乱れる4月初旬は、毎年「笛吹市桃源郷春まつり」が行われ公園がメイン会場を担います。
この時期は市内30万本の桃の花がいっせいにピンク色に染まってまさに桃源郷。
丘の上にある公園は、桃畑が一望できる絶好のポイントです。
夜にはダイナミックな打ち上げ花火が大輪を咲かせ、祭りを盛り上げます。
夜の公園は季節を問わず美しい夜景と星空観賞スポットとして有名で、夜景は新日本夜景100選にも選ばれていてカップルに特に人気。「古墳広場」の古墳の上から見るのがおススメで、目の前に広がる甲府盆地の大パノラマの夜景に感動すること必至です。
最後に他の公園にはない特別なスポットをご紹介。
笛吹市はリニア実験線の起点で、市内に走行中のリニアが見られる場所が3か所ありますが、園内の「リニアが見える丘」と呼ばれる展望台がその1つ。
42.8キロある実験線のうちほとんどがトンネル走行ですが、この展望台からは防音フードなしのリニア走行が見られるのでとても貴重です。
確実に見られるとは限りませんが、美しい南アルプスをバックに爽快に走るリニアを目撃できたらラッキーですよね。
「八代ふるさと公園」は、小さなお子様連れ、友達同士、ファミリー、カップル、世代を問わず満喫できる自然と歴史に触れられる素敵な公園です。
忙しい日常にお疲れ気味の方もエネルギーを発散したい方もお休みの日にふらっと出かけてみませんか。
きっと山梨らしい大自然の風景と花々に癒され、古墳や堂々とそびえ立つ甲州蚕影桜からパワーをもらえますよ。
桜
300本の桜の木が植えられている笛吹市八代ふるさと公園は、「桜の森」と呼ばれ、満開になるとヤマザクラ、ベニヨシノなど様々な種類の桜がいっせいに咲きほこり、その名のとおり園内が森のように淡いピンク色に埋め尽くされます。
年間を通して一番にぎわいを見せる時期で、山梨県の人気お花見スポットということを証明するように連日多くの花見客が遠方からも後を絶ちません。
駐車場に車を止めるまでの間にもたくさんの桜が視界に入り、出迎えられているようで心が華やぎます。
例年の見頃は3月下旬から4月上旬で、桃の花の開花と重なると、辺り一面いっそう華やかなピンク色に染まり、春のイメージそのものの素晴らしい景観です。
芝生の上でのんびり花を愛でながらピクニックするのが最高の気分ですが、お弁当を持たずに来ても大丈夫。
週末には20店舗以上の売店やキッチンカーが出店し、花より団子派な来園者のお腹とお花見気分を満たしてくれます。
公園の一番のシンボルの桜の木は「古墳広場」の盃塚古墳の横にそびえ立つソメイヨシノ、甲州蚕影桜(こうしゅうこかげざくら)です。
養蚕が盛んだった時代があり、蚕影山神社という養蚕守護神を木の下に祀っていることから名付けられています。
また、2本の大木が寄り添うような佇まいから「夫婦円満桜」とも呼ばれ、市内7か所に点在する「ふえふき七福桜」の1つにも指定されている名物桜です。
甲府盆地を見下ろしながら古墳を守るようにきれいな花を立派に咲かせ、花びらがはらはらと舞い散る様もまた美しく、花盛りを過ぎても来園者の目を楽しませてくれます。
開花期間中は、桜の木が日没から21時までライトアップされ、花あかりで和らぎ日中とは異なる幻想的な雰囲気に変身。絶景夜景スポットとしても人気の場所で、甲府盆地の美しい夜景と夜桜のコラボを堪能するのも特別感があっておススメです。
桃
春の花といえばまず桜が思い浮かびますが、桃の生産量日本一を誇る山梨県笛吹市では、桃の花が春の象徴とされています。
市内にある30万本の桃の木が3月下旬から4月上旬頃にいっせいに花を咲かせるのです。
街全体がピンク色のじゅうたんのように鮮やかに染まり、桃源郷を思わせる美しく幻想的な情景が一気に春の到来を感じさせます。
毎年「笛吹市桃源郷春まつり」が行われ、約1カ月の期間中、八代ふるさと公園がメイン会場を務めます。
1月1日から数えて100日目の4月10日を「桃源郷の日」と制定している笛吹市。
百は「もも」とも読め、10日は桃花(とうか)と書き表せることに加えて、桃の花の満開の時期でもあることにちなんでいます。
祭りは市の春の一大イベント。花火も打ち上げられ盛り上がります。連日たくさんの観光客が風光明媚な情景を求めて県内外から訪れ、にぎわいは最高潮に。
丘陵地に位置する公園は花火鑑賞のベストスポットですが、甲府盆地にある桃畑が一望できる絶好の眺望ポイントでもあります。
まだ雪の残る南アルプスをバックにピンク一色に染まる桃の花は、山梨の原風景そのもので心が癒されます。
黄色とピンク色のコントラストが絶妙な菜の花と桃の共演は、とてもフォトジェニックでついカメラを向けたくなるでしょう。
「リニアの見える丘」の展望台からは、運が良ければ桃源郷の景色の中をかっこよく疾走するリニアが見られるかもしれません。
桃の開花は、ソメイヨシノより少し早く始まると言われていますが、桜の見頃と重なればさらに華やかな濃淡ピンクの贅沢なコラボが実現します。
せっかくならどちらも楽しみたいですよね。
開花情報をチェックしてからお出かけするのがポイントです。
今度の春のお花見ドライブには桜だけでなく、桃源郷の情景を織りなす桃の花を目当てに笛吹八代ふるさと公園に足を運んでみてはいかがでしょうか。
最寄駅
笛吹八代ふるさと公園の最寄駅は、JR石和温泉駅になります。
2016年2月にリニューアルされて、以前の木造駅舎からスタイリッシュな外観に大きく変貌を遂げた新駅舎。
駅ナカも駅前広場もたくさんの観光客をお迎えするのにふさわしい、山梨の温泉駅らしいワクワクする空間に生まれ変わりました。
JR中央本線特急「あずさ」と「かいじ」が停車する石和温泉駅は、新宿から約90分。
北口と南口の自由通路にはエレベーターが設置されバリアフリー対応で、車椅子やベビーカーご利用の方はもちろん、キャリーケースや大きな荷物があっても便利で安心。
駅ナカ1階の観光案内所はぜひ利用したいスポット。
マップや周辺の情報収集ができるほか、唯一無二なのがセルフで楽しめるワインサーバーの存在。
市内にあるワイナリーの自慢の味16種類を飲み比べできる素晴らしいアイデア。自動販売機のようになっていて料金は200円から。
気軽に試飲できます。
南口が多くの観光客をお迎えする駅の玄関口。
ロータリーに植えられた色とりどりの美しいバラの花が迎えてくれます。
無料の足湯が設置されているのが、温泉地ならではのおもてなし。
疲れた足を熱めのお湯が癒してくれる憩いのスペースです。
温泉に行けなくても、電車の待ち時間に気分だけでも味わうことができます。
アクセス
公園付近は公共交通機関がないため、車でお出かけになるのがおススメです。
山梨県内からは甲府市内から車で30分、富士吉田市から40分の場所にあります。
最寄駅とされるJR石和温泉駅からはタクシー利用で20分ほどの距離です。
遠方から中央自動車道をご利用の場合は、一宮御坂インターを降りて20分、笛吹八代スマートインターから10分ほどの距離に位置します。
笛吹八代スマートインターからは、分岐を左方向へ進み直進します。
突き当り三差路を左折。
県道22号に入り森の上交差点を右折し、富士河口湖・若彦トンネルの表示のある県道36号へ。笛吹市三郷線を直進し、2.5キロ先を右折。果樹園が続くのどかな風景を車窓に見ながら1.6キロほど直進すると笛吹市八代ふるさと公園駐車場に到着です。
駐車場は古墳広場側に2か所、多目的広場近くに2か所、リニアの見える丘展望台に1か所完備しており、いずれも無料です。
バスは20台、一般普通車は88台駐車可能。障害者用駐車場もあります。
鉄道をご利用の場合は、新宿からJR石和温泉駅までJR中央本線特急「あずさ」、「かいじ」に乗って90分。
平日でも1時間に1本、週末ならそれ以上の間隔で電車が出ているので、日帰り旅行や週末にちょうどよいですね。
駅には足湯やワインテイスティングできるスポットもあって観光気分が盛り上がります。